LRT整備事業

P&R・C&Rの整備

車・自転車からLRTへの乗り継ぎを促進するためのP&R、C&Rを整備

パーク&ライド

パーク&ライド(P&R)

広大な市域をLRTとバスだけでカバーすることはできません。その点、マイカーは欠かせない存在ですが、脱炭素社会に対応するには可能な限り利用を抑える必要があります。そこで、マイカーは自宅から最寄りのP&Rまでの「ファーストマイル」に使用し、LRTに乗り継ぐことで公共交通の利用促進を図る計画です。

延べ5,000台分のP&Rを整備

マイカーからLRTへの乗り継ぎを促進するには、P&Rに充分な駐車場を整備する必要があります。そこで、LRTの主要停留場に延べ5,000台規模の駐車場を整備する計画です。平日100%、土日・祭日60%の利用があれば、年間150万人相当の利用が見込まれ、公共交通の利用を促進することができます。さらに、LRT沿線の大型商業施設の協力を得て駐車場をP&Rとして活用し、公共交通の利用促進を図る計画です。

P&R標識(英国)

駐車料金は100円

P&Rの駐車料金は1回・1日100円程度に抑え、LRT降車時に払い戻す計画です。家族4人で中心街に行く場合、P&Rを利用すれば運賃と駐車料金を含め1,200円で往復でき、マイカーよりも便利で快適に移動できます。P&Rには、無料のC&Rも整備する計画です。

【ファーストマイル】

自宅から最寄りの駅・バス停までの区間を意味します。1マイルは約1.6kmですが距離ではなく、公共交通機関まで他に交通手段がなく、徒歩か自転車かマイカーに頼る道のりのことを意味しています。血管に例えれば、動脈や静脈が公共交通で、その先の毛細血管がファーストマイルと言えます。

サイクル&ライド

サイクル&ライド(C&R)

自転車はドアツードアの便利な乗物です。CO2を出さず、バス停やLRT停留場までのファーストマイルに最も適しています。徒歩の場合、バス停まで300m程度が利用圏と言われますが、自転車なら3~5kmまで拡大することができます。自転車からLRTやバスへの乗り継ぎを促進するため、屋根付き駐輪場(雨天時に合羽を着脱できること)を整備する計画です。

バス停利用圏

屋根付き駐輪場

C&R駐輪場の整備

バス利用者を増やすには、自転車圏からの利用者を増やすことが最も現実的です。今後は脱炭素社会への対応が迫られることから、300ヵ所を目標に用地確保から駐輪場の整備を積極的に進め、バス利用の促進を図る必要があります。これまでのように事業者に依存するのではなく、市の交通政策として予算化し、整備する必要があります。

【設置案】

  • 100ヵ所×20台×240日×2(往復)=96万人
  • 200ヵ所×10台×240日×2(往復)=96万人

自転車専用レーンの整備

自転車は健康にも良くCO2を出さないため、積極的に利用を促進する必要があります。モビリティ改革を機に、道路車線の再配分を行い、自転車専用レーンを計画的に整備し、自転車の安全走行を確保して、交通事故削減をめざす必要があります。

自転車専用レーン(細島町)

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