LRT開設準備室
市政初の一大プロジェクト推進のため、庁内にLRT開設準備室を設置
「LRT整備事業」は官設民営による上下分離方式で進められます。軌道部分(下)の整備と維持管理は官(市)が行い、LRTの運行(上)は民(軌道運送事業者)が行います。「LRT整備事業計画」策定後、市役所内部に担当の部署を設け、事業を推進することになります。
LRT開設準備室
市にはLRTに関する専門職がいませんから、外部からアドバイザー(国や軌道事業者等)を招聘し、「LRT開設準備室」を設置して準備作業を進めることになります。「路線整備計画、運賃・収支計画、乗務員数、ダイヤ作成、車両製作、関係機関への許認可申請、住民への広報」等の業務を推進することになります。
LRT整備課
軌道レール敷設、停留場・電気供給システム・変電所の整備、車両基地整備等の業務を推進するため、「LRT整備課」等の担当部署を設けることになります。また、安全統括管理者や運転管理者、指導運転士等の資格要件のある職種があり、運転士は軌道運転免証許取が必要となります。これらの業務はすべてゼロからのスタートとなるため、アドバイザーの協力を得て推進することとなります。
軌道運行会社の設立
LRTの運行は、新たに設立する軌道運行会社が行うことになります。宇都宮ライトレール㈱の場合、株主構成は市が51%、民間(銀行、地元バス会社、地元経済団体等26社)が49%の第3セクターとなっています。資本金は10億円(設立時1億5千万円)で、社長には宇都宮市副市長が就任しています。社員構成は全体で約100名、そのうち運転士が約60名、経理・労務・人事・総務等の事務職が約10名、車両・電気・保線の技術職員が約20名、その他10名となっています。
【参考資料】 宇都宮LRT整備事業年表
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「新交通システム導入基本方針」を策定
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「新交通システム導入検討課題検討委員会」設置
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宇都宮市に「LRT導入推進室」を新設
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「市都市・地域交通戦略策定協議会」を設置
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国土交通省幹部を副市長に招き入れる(荒川辰雄氏)
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「宇都宮ライトレール株式会社」を設立(資本金1.5億円)
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「軌道運送高度化実施計画」の申請
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「LRT都市計画」を決定
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「軌道運送高度化実施計画」の認定
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「LRT軌道工事施工認可」の申請
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「LRT車両設計事業者選定委員会」の設置
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LRT車両設計事業者を「新潟トランシス」に決定
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「工事施工認可」を取得
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LRT整備事業起工式(宇都宮駅東口~芳賀工業団地間14.6km)
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LRTの車両デザイン決定
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車両設計認可の申請
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車両部品の調達など製造に着手
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「車両設計認可」を取得
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運転免許取得のため、軌道事業者8社に運転士を出向させ養成を開始
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LRT整備に係るレール敷設工事を開始
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車両の愛称募集(1か月間)
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LRT車両愛称が「ライトライン」に決定
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LRT車両1編成目が車両基地に到着(新潟よりトレーラー輸送)
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全17編成のLRT車両「ライトライン」の納入完了
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他軌道事業者に出向していた運転士が路面電車の運転免許を取得して帰任
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試運転を開始(宇都宮駅東口~平石区間)
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LRT整備の全区間の工事完了
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全区間で試運転を開始
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軌道法に基づき「運輸開始認可」を申請
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「運輸開始認可」を取得
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「芳賀・宇都宮ライトレール」開業