研究・提案活動
浜松都市環境フォーラムは、市民の視点から様々な活動を続けています。
浜松都市環境フォーラムは1985年に活動を開始。2001年に発表した『浜名湖百年計画』の中で最も重要なテーマとして、「浜松型次世代交通システム」の実現をめざした活動を続けてきました。中でも、基幹交通となるLRTの導入を積極的に促進するため、公開講座や各種講演会を開催してきました。
LRT導入推進イベント
LRT公開講座の開催 2002.12~2003.05
LRTについて会員の知識を広めるとともに、市民にLRTへの理解を深めてもらうため、専門講師を招いて全10回の「LRT公開講座」を開催。
- 森信勝氏(鉄道史学会会員)
- 神谷典夫氏(写真家)
- 中尾正俊氏(広島電鉄取締役)
- 杉山直哉氏(天竜浜名湖鉄道代表取締役)
- 星野彰男氏(日本交通計画協会)
- 石塚昌志氏/小川智弘氏(国土交通省)
- 堀田隆寿氏(遠州鉄道株取締役)
- 浜松大学、浜松工業高校、興誠高校
- 久野富雄氏(浜松タクシー協会副会長)
- 玉木利幸氏(浜松市都市計画部)
公開講座(第1回)
公開講座(第10回)
広域公共交通を考えるシンポジウム(フォルテ) 2003.12
浜松市を含む近隣12市町村の合併を控え、実現すると伊豆半島を超える広大な都市が誕生することから、標記テーマでシンポジウムを開催。ゲストとして北脇市長をはじめ、塩谷立・城内実代議士に参加して頂きました。
シンポジウム会場(フォルテ)
会場案内看板
トランセット2004に出展(アクトシティ) 2004.05
県主催の「ユニバーサルな交通社会の成功に向けて」をテーマとする展示会に、中心市街地のジオラマを出展。立体模型の中を走るLRT(Nゲージの模型車両)が好評でした。ジオラマは市内の高校生による力作でした。石川知事をはじめ多くの外国人も訪れました。
トランセットに出展
次世代交通展を開催 2004.08~2004.12
LRT導入推進運動を広めるため、市内4会場において次世代交通展を開催。市役所1階ロビーでは約1か月にわたり、中心市街地のジオラマを展示してNゲージの模型車両を走らせ好評でした。
- ザザシティ1階ホール(3日間)
- メイワン7階ホール(4日間)
- 市役所1階ロビー(25日間)
- 文芸大1階ロビー(3日間)
市役所1階ロビーに出展
LRTジオラマ出展
EXPO2005に出展(アクトシティ) 2005.06
静岡県主催の「新エネルギー燃料電池国際会議・展示会」に、「世界初燃料電池式LRTで都市再生」というテーマで出展。石川知事も来場されました。浜松にLRTが導入される頃には燃料電池式LRTが開発され、実現しているという想定で出展しました。
石川県知事が来場
LRT先進都市視察
広島電鉄・岡山電気軌道視察 2003.07
広島電鉄㈱のLRTは営業キロ及び利用客が最も多いことで知られています。同社にはシンポジウムの講師として来浜して頂いたことがあり、視察をさせて頂きました。隣県の岡山電気軌道MOMOも視察しました。
広島電鉄グリーンムーバー
米国ハドソンリバー・ライトレール視察 2003.09
米国ニュージャージー州のハドソンリバー・ライトレールは、近畿車両㈱の車両とシステムが導入されています。同社の協力により視察させて頂きました。米国の象徴であったワールド・トレードセンタービル(写真背景)が健在の時でした。
NJトランジット(後方ツインタワー)
東京ガス水素ステーション視察 2004.02
燃料電池車両については、トヨタやホンダなど自動車メーカーをはじめ、鉄道の分野でも車両や水素ガスステーションの開発や整備が進められています。燃料電池式LRTについて知識を深めるため、東京ガスの工場及び水素ステーションを視察しました。
東京水素ガスステーション
富山ライトレール・万葉線視察 2008.09
富山ライトレールは、旧富山港線の廃止に伴い、富山市がLRT化を成功させた事例として全国から注目されています。新線を提案している浜松として学ぶ必要があり、隣接する高岡市のLRTとともに視察しました。
富山ライトレール車両基地
宇都宮ライトレール視察 2021.11(工事中)
宇都宮市は、JR宇都宮駅東口と芳賀工業団地を結ぶLRT整備事業(14.5km)を進めています。車両基地の工事が進み、LRTが納入され、市民の見学会が開催される段階になったのを機に、視察させていただきました。
宇都宮ライトレール車両基地
宇都宮市視察 2023.10.25
宇都宮市を訪問し、同市が取り組んでいるNCC(ネットワーク型コンパクトシティ)を基盤としたまちづくりを見学。「LRT整備事業」と、「宇都宮駅東口地区整備事業」が完了し、沿線とまちの様子は一変していました。視察時の報告はこちらからご覧いただけます。
宇都宮駅東口LRT停留場
研究・提案活動
北脇浜松市長へ要望書提出 2007.02
浜松市が周辺12町村と合併(2005年5月)したのを機に、2007年2月に北脇保之市長に「LRT早期実現を求める要望書」を提出させて頂きました。市長からは、『新市建設計画の中で検討していきたい』という、回答を頂きました。
北脇市長と懇談
北脇保之市長へ要望
浜松型次世代交通システムの研究と提案 2008.04
2007年10月、国が車依存型の交通政策を転換し、「地域公共交通活性化法」を施行したのを機に、浜松市議・県議・国会議員58名による「地域公共交通活性化推進議連」が設立されました。このような背景のもと、2008年4月、市民45名と文芸大と静大教員7名からなる「都市交通デザイン研究会」を設立。4つの分科会で2年にわたって研究を行い、2010年に「浜松型次世代交通システムの提案」としてまとめ、市に提案させて頂きました。
都市交通デザイン研究会(文芸大教室にて)
提案書
鈴木康友市長に要望書提出 2010.05
浜松市は2007年4月に政令指定都市に移行し、鈴木康友市長に代わりました。前市長の政策が引き継がれると思っていましたが、交通政策に進展が見られないため、「浜松型次世代交通システム実現に関する要望書」を提出させて頂きました。
鈴木康友市長へ要望
浜松市への公開質問状 2019.12
LRTに関しては多くの議員が質問をされています。会議録を検索したところ、「LRTは採算性問題がある」、「バスを基本とする」という答弁が10年以上にわたり繰り返されていました。疑問を解くため浜松市に「公開質問状」を提出させていただきましたが、回答は驚くべき内容でした。質問及び回答は下記からどうぞ
講演会・シンポジウム
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講演会「えちぜん鉄道から学ぶ」(文芸大講堂)
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浜松型次世代交通システム提案発表会(文芸大講堂)
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第1回地方創生市民シンポジウム(浜松労政会館ホール)
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第2回地方創生市民シンポジウム(文芸大講堂)
第1回市民シンポジウムでは、石破茂地方創生担当大臣を招いて講演をして頂きました。「浜松の魅力を最大限引き出すまちづくりは浜松にしかできない」、「知恵を絞り総合戦略を出してほしい」、「行政頼りのお任せ民主主義ではダメだ!」という叱咤激励を受けました。
地方創生市民シンポジウム会場
石破茂地方創生担当大臣