トータルデザイン
車両・停留場から新ターミナルまで、トータルデザインで都市の魅力をアップ
LRTの整備にあたっては、車両や停留場をはじめ、ICカードやパンフレット・案内サイン、パーク&ライドやレンタサイクルなど都市の機能や景観、環境までを総合的にデザインすることになります。人々の移動が便利に快適になり、外出することが楽しくなり、『街が大きく変わる』ことになります。
LRT車両デザイン
LRTの車両デザインは都市ごとに異なっています。浜松は多くの世界的企業を生み出してきたことから、浜松にふさわしい世界に自慢できるようなLRTをめざして、「都市交通デザイン研究会」によって2010年に研究・デザインされました。
車両デザイン・動画制作:河岡徳彦
停留場デザイン
LRTの停留場は、機能性とともに都市の景観に配慮したデザインが求められます。広告媒体としての利用価値が高いため、停留場の整備費及びメンテナンス経費を負担する企業を募ることで、事業費の削減ができます。地図や路線図、LRTの運行状況や到着時間等を画面で案内するロケーションシステム、ベンチ等が整備されます。
停留場イメージ図(宇都宮市)
景観デザイン
都市交通は、建築物とともに都市の景観の一部をなしており、機能的な美とデザインが求められます。今後、新たにLRTを整備する都市では、架線のないLRTが主流になると思われます。また、芝生軌道により、騒音吸収や夏の路面温度上昇を抑えるなど、環境や景観に配慮した整備が行われます。
芝生軌道(仏ストラスブール)
モビリティデザイン
都市の利便性や魅力を高める上で、目的地に着いてから気軽に移動できるモビリティが必要となります。中心街や観光地などでは、レンタサイクルが整備され、自転車やサイクルステーションのデザインのほか、スマホアプリによる運用システムまでトータルデザインが行われます。
レンタサイクルステーション