LRT路線概要
各路線の概要を紹介。ニーズの高い三方原本線(16.7km)から順次整備
都市のインフラとしてLRT「6路線」と「市内循環線」を整備することで、脆弱だった公共交通の基盤を整備し、脱炭素社会に対応できる未来都市をめざしています。特に、市北部は多くの企業が集積し、東名・新東名にも近く、物流拠点として発展が期待されている地域ですが、浜松駅との交通アクセスが悪く、渋滞もひどく人身交通事故件数は市内で最多です。そこで、これらの課題を解決するため、「三方原本線」から整備し、順次他の路線の整備を進めていく構想です。
三方原本線 16.7㎞
浜松駅と明神池運動公園を結ぶ路線で、途中から富塚線と浜北線が分岐します。沿線周辺には市役所はじめ多くの企業や病院・高校などが集積しており、「中田島線」と接続することで、南北交通幹線軸の実現をめざしています。通勤や通学・通院・買物・余暇利用をはじめ、観光・文化・スポーツ産業の振興につながります。
中田島線 4.8km
浜松駅と中田島を結ぶ路線です。国1バイパス以南は高架とし、津波避難場所として兼用する構想です。終点の「中田島」からは東西にフィーダーバスを運行し、市総合水泳場、ビーチコートなどを結び、浜松駅からシームレスに移動できる動線を整備する計画です。浜松まつりにはシャトル便を運行します。
浜北線 3.2km
副都心としての求心力を高めることが狙いです。「三方原本線」の途中(三幸南)から分岐しますが、十全病院以東(破線区間2.0km)は道路幅員が狭いため、一体的な都市整備が必要な路線です。
LRT南北幹線(三方原本線・中田島線)
富塚線 3.0km
「三方原本線」の途中(下池川町)から分岐する路線です。終点の富塚西(トランジットセンター)で既存の路線バスと接続し、新たにJR高塚駅を経由して市総合水泳場・新野球場を結ぶフィーダーバスを運行し、地域公共交通の利便性を高める計画です。
入野雄踏線 10.8km
浜松駅と雄踏を結ぶ路線です。沿線周辺には浜松商工会議所やJR東海浜松工場、浜松西校や大平台高校・湖南高校、大型商業施設等が集積しており、東西幹線軸の役割を担います。終点の雄踏とガーデンパークをフィーダーバスで結び、舘山寺へのシームレスな動線を実現します。
宮竹線 6.1km
浜松駅と北島を結ぶ路線です。東名IC及び天竜川以東から流入してくるマイカーをP&Rで受け止め、中心街の渋滞解消をめざします。沿線周辺には県浜松総合庁舎やクリエート浜松、遠州病院、文芸大、西遠女子学園、浜松労災病院、浜松スポーツセンターなどがあり、「入野雄踏線」とともに東西幹線軸の役割を担います。
市内循環線 0.6km
「宮竹線」の一部を先行整備して、循環線(1周約3.2km)を運行する計画です。東西約600m南北約1kmのエリアは「歩いて暮らせるまちづくり」を基本に、回遊性を高め中心市街地再生をめざしています。LRT全線が実現すると、中心市街地の求心力は飛躍的に高まり「市内循環線」との相乗効果により、政令指定都市にふさわしい魅力と賑わいを生み出すことができます。
LRT市内循環線(1周3.2km)
LRT三方原本線停留場・フィーダーバス路線構想図