整備費・運賃・採算性等

運賃

一律1乗車200円。政策的に運賃を抑え、LRT・バスの利用を促進。

どっぷりと車に依存した社会から脱却し、持続可能な公共交通システムを確立するには、大胆な『運賃改革』が不可欠です。浜松型次世代交通システムの大きな特徴は、車を利用するよりも割安な運賃にあります。具体的な改革案として、LRTとバスを乗り継いだ時の運賃の上限を300円に想定しています。

LRT運賃は200

車より経済的な運賃設定

モビリティ改革を成し遂げるには、マイカーより公共交通機関を利用するほうが、「便利で快適で経済的」であることが必須要件です。LRTの利便性・快適性は申し分ありませんので、運賃を一律『200円』に設定することで、3つの要件を満たすことができます。マイカーは自宅から最寄りのP&Rまでのファーストマイルに利用し、P&RでLRTへの乗り継ぎを促進する計画です。

バス運賃も200

バスの弱点を克服

路線バスは、「時間通りに来ない」「路線・便数が少ない」「運賃が高い」ことが最大の弱点です。前の2点は、LRTとバスの乗り継ぎと、バス路線再編により大幅に改善されます。さらに、運賃を一律『200円』に引き下げることでバスの弱点を解消し、V字復活をさせる計画です。

乗り継ぎ割引

乗り継ぎ運賃は100円

市域を自由に移動するには、LRTとバスの乗り継ぎが必要となります。そこで、2番目の降車時運賃は、乗り継ぎ割引運賃制を取り入れ『100円』を想定しています。乗り継ぎの負担を軽減して公共交通の利用を促進することが狙いです。

LRT・バス乗り継ぎ割引運賃の仕組み(案)

【参考データ】運賃無料社会実験!

富山市がLRTと路面電車の運賃を無料にして、パーク&ライドの社会実験を行ったところ、11倍の利用があったことが報告されています。これは、ある程度まで運賃を下げれば、「マイカー利用者も公共交通を利用する」ことがわかる貴重なデータです。

富山ライトレール

パーク&ライドは100

駐車料金は1回・1日100円

マイカーからLRTへの乗り継ぎを促進するため、パーク&ライド(LRTの主要停留場に整備)の利用料金は、1回・1日100円に想定。この100円は降車時に払い戻されるシステムを導入する計画です。郊外から中心街へ行く場合、P&Rを利用すれば400円で往復でき、駐車場探しのストレスや、高い駐車料金で悩むことはなくなります。

【コラム】

路線バスで「浜松駅~サーラ音楽ホール間」を往復すると1,160円(大人)が必要です。4人家族(大人2人子ども2人)で往復すると3,480円かかります。バスは毎時1便ですが、LRTなら6分間隔で待たずに乗れるうえ運賃は1,200円で済み、マイカーより便利で快適に往復できます。

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