国内初の架線レスLRT。超低床で輸送力はバスの3倍、6分毎の運行が魅力!
LRTってなに?
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LIGHT RAIL TRANSIT PROJECT
浜松市に新しい路面電車「LRT」を導入し、
車がなくても移動に困らない
持続可能都市・浜松の実現をめざす
LRTはLight Rail Transit(ライトレールトランジット)の略で、超低床次世代路面電車と言われます。道路上に敷設したレールを走行しますが、従来の路面電車と違い、その性能は飛躍的に進化。人と環境にやさしい快適な乗物です。
公共交通分担率が政令指定都市で最下位の浜松市。これは長年にわたり自動車に依存したまま、公共交通の整備を放置してきた結果ですが、世界では脱炭素社会をめざした変革が急速に進んでいます。LRTは脆弱な公共交通の基盤を整備し、「モビリティ改革」による「地方創生」を成し遂げ、「脱炭素社会への転換」を図ると同時に、LRT沿線集約型のコンパクトシティを実現し、市税等の長期的に安定した「自主財源」を生み出していくことが究極の目的です。
LRTは『浜松型次世代交通システム』の基幹交通として、市内循環線を含む7路線、延べ45.2kmを整備する構想です。LRT導入により脆弱な公共交通の基盤を整備し、脱炭素社会に対応できる未来都市をめざします。全線完成時の目標輸送人員(第一次)は4,700万人を想定しています。
LRTは投資以上の経済効果と税収効果をもたらします。国の補助があるため、市の予算規模から財政的な負担は少ないとみています。また、より多くの人に LRT を利用してもらうため、車を利用するよりも割安な運賃設定を提案しています。採算性については黒字の試算となっています。
国連がめざすSDGsの目標達成年度は2030年です。それまでに三方原本線を実現し、次いで中田島線を整備して南北幹線軸を実現するとともに、市内循環線を整備し、2040年までの全線実現をめざしています。宇都宮市のLRT整備計画のノウハウを活かせば、整備期間は大幅に短縮することも可能です。
過度に車に依存した都市から、誰もが容易に移動できる都市に変革するには、公共交通の基盤整備が不可欠です。浜松都市環境フォーラムをはじめ、市議会、地域では様々な取り組みが行われています。
百年に一度と言われる「モビリティ改革」を成し遂げるには、公共交通の変遷を振り返り、激変する時代の流れに対応するとともに、未来を見据えたビジョンと戦略のもとに、大胆な改革が必要となっています。